マンガをただのマンガだと思うな。

plusnine2004-06-11

「昴」というマンガを読んだ。
曽田正人の作品なので、前々から読もうと思っていたけれども
彼の熱いマンガを読むと、自分の中で何か起きてしまいそうで怖くて今まで読めなかった。
このマンガを読んで感動(または感慨)しないやつは
よっぽどのバカか、よっぽどの天才である。
不覚にも私は感動してしまった。
読んでいる間は背中が汗びっしょり。回りの音はまったく聞こえない状態であった。
これによりワタシの凡人性が証明されてしまったといっても過言ではない。


曽田正人のマンガは「シャカリキ」「め組の大吾」を通して
主人公は何かしら大きな背景の過去を持ち
突出した能力を持っているという作品を描いている。
それは毎回ワンパターンなのだが、毎作品ごとに異なる展開、異なるラストを描いている。
実際作者自身も何かしら子供時代の過去があって
マンガ・脚本といったものの中で何かしら突出した能力を身につけてしまったのだろう。
でなければあんなに熱いマンガは書けないはずだ。
つまり彼は職業は違えど、毎作品自伝を書いているに過ぎない。
マンガは漫画家と編集者の共同作品だが、あの「天才を描く」技術には毎度目を見張るものがある。



こんなに曽田正人が好きでも、先生と呼ぶのは日本橋ヨヲコ大先生だけ。